「インフラエンジニアなのに、管理してるサーバーが1台もない。」

どうも、レイと申します。

8月に入りました。沖縄はもう完全に夏本番で、日中の気温は32℃前後……なんですけど、数字以上に日差しが刺さってくるんですよね。アスファルトの照り返しで下からも焼かれてる感じ。伝わるかな?www

車のハンドルが熱すぎて握れないので、最近は屋根つきの駐車場を全力で探す人になってます(´・ω・`)


さて。前回の記事の最後で「次はちゅらPIN!(沖縄ドライブの口コミマップ)の紹介を書きます」って予告したんですが、すみません、先にこっちを書かせてください笑

というのも先日、知り合いに「サイトって持ってみたいけど、サーバー代っていくらかかるの?」と聞かれまして。

僕の答えはこうでした。

「ドメイン代だけです。年1,000〜2,000円くらい」

たぶん想像の10分の1くらいの答えだったみたいで、めちゃくちゃ驚かれました。

というわけで今回は、Webサイトを(ほぼ)無料で公開する方法の話です。

想定してる読者はこんな感じです。

  • HTMLとかCSSをちょっとだけ触ったことがある
  • プログラミングの入門書を1冊読んだ、くらいの経験はある
  • でも自分のサイトを「インターネットに公開」したことはない
  • そろそろ手を動かして何か作ってみたい

僕も昔まさにこれでした。「作れる」と「公開できる」の間には意外と壁があって、しかもその壁の正体って、たいてい知らない言葉が多すぎるだけなんですよね。

なので今回は用語もいちいち噛み砕きながら書きます。すでに知ってる人は読み飛ばしてください笑


Webサイトを持つのに、もうサーバーは要らない

まず「サーバー代」の正体からいきましょう。ここが分かると全体がスッと入ってきます。

昔ながらの構成は「厨房を借りる」イメージ

「Webサイトを公開する」と聞いて、いまだにこれをイメージする人は多いと思います。

僕も学生のころはこれしか知りませんでした。というか、これが「普通」でした。

この構成、レストランに例えると「厨房を24時間借りている」状態です。

お客さん(サイトを見に来た人)が来るたびに、料理人(サーバー上のプログラム)が冷蔵庫(データベース)から材料を取り出して、その場でページを組み立てて出す。だからお客さんが1人も来ていない深夜でも、厨房と料理人はスタンバイし続けている必要があります。

月額がかかるのは、この「スタンバイ代」なんですね。

本業でサーバーの設計・構築をやってる身からすると、個人のブログのためにこれを常時確保しておくのは正直けっこう重いです。

静的サイトは「作り置き弁当」

で、ここが今回の肝なんですが——

個人サイト程度の中身なら、その料理人はもう要りません。

ブログの記事も、プロフィールも、公開したあとはほとんど変わらないですよね。誰が見ても同じ内容が出るわけです。

だったら、あらかじめ全部作っておいて、それを並べて配るだけでいい。作り置き弁当です。

こうやって「あらかじめ作っておいたHTMLファイルを、ただ配るだけ」のサイトを静的サイトと呼びます。逆に、アクセスのたびに組み立てるさっきの方式が「動的サイト」です。

そして「ファイルを置いておくだけ」なら、無料でやってくれるサービスがいくらでもある——これが今回の話の全体像です。

💡 「静的だと何もできない」わけではないです

「静的サイト=ただの固定ページ」というイメージがあるかもしれませんが、問い合わせフォームもログイン機能も、あとから足せます。記事の後半で触れますね。

まずは「置くだけで公開できる」というシンプルな形から始めるのがおすすめです。


構成は4ステップで説明できる

必要な要素は4つだけです。役割で書くとこうなります。

① 静的サイトジェネレーター    手元のPCでHTMLを作る
        ↓ 送る
② Gitホスティング             作ったソースを置いておく場所
        ↓ 自動で連携
③ 静的ホスティングサービス    自動でHTMLを作り直して世界中に配信
        ↓ 名前を向ける
④ 独自ドメイン                好きなURLでアクセスできるようにする

……いきなり知らない言葉が並んでますよね。1個ずつ潰していきます。

① 静的サイトジェネレーター(SSG)

Markdownやテンプレートから、HTMLファイルを一括で書き出してくれるツールです。英語で Static Site Generator、略してSSGと呼ばれます。

記事を100本書いたときに、100個のHTMLを手作業でコピペして作るのはしんどいですよね。ヘッダーのデザインを変えたら100ファイル全部直すことになりますし。

そこを「共通部分はテンプレートに1回だけ書いて、記事は本文だけ書けばいい」ようにしてくれるのがSSGです。静的サイトジェネレーターがまとめてHTMLに変換してくれます。

この「まとめて変換する処理」のことをビルドと言います。以降ちょくちょく出てくるので、ビルド=完成品のHTMLを作る作業とだけ覚えておいてください。

② Gitホスティング

書いたソースコードを置いておくクラウド上の保管場所です。GitHubが有名ですね。

Gitというのは「ファイルの変更履歴を記録するしくみ」で、ざっくり言うと超高機能なセーブ機能つきのDropboxみたいなものです。いつ何を変えたかが全部残るので、間違えても前の状態に戻せます。

そしてこの構成では、ここがもう一つ重要な役割を持ちます。次の③がここを見張っていて、更新された瞬間に自動でサイトを作り直してくれるんです。つまり実質「公開ボタン」でもあります。

💡 Gitのコマンドを覚えてなくても始められます

git commit とか git push とか、コマンドで操作するイメージが強いと思います(実際そうです)。

ただ最初は、VS Code の画面上のボタンGitHub Desktop みたいなGUIツールでも全部できます。僕も最初はボタンをポチポチ押してました。コマンドは後から自然に覚えるので、ここで止まらないでください。

③ 静的ホスティングサービス

この構成の主役です。②のリポジトリ(ソースの置き場)を見張っていて、更新されると勝手にこうしてくれます。

  1. 最新のソースを取ってくる
  2. 自動でビルドする(=HTMLを作る)
  3. 出来上がったファイルを世界中に配信する

3番目に出てくるのがCDNという仕組みで、世界中にファイルのコピーを置いておいて、見に来た人から一番近い場所から配るというものです。だから沖縄からでもアメリカからでも速い。

そして1〜2の「勝手にやってくれる」部分がCI/CDと呼ばれるもの。Webサーバー・CDN・自動ビルドがセットで、しかも無料枠つきで付いてくると思ってもらえれば近いです。

インフラ屋からすると、これ本当にとんでもない話なんですよ。昔は自分でサーバーを立てて、Webサーバーを設定して、証明書を入れて……とやっていた部分が、まるっと無料枠に収まってるので。

④ 独自ドメイン

example.com みたいな、いわゆるサイトの住所です(正しくはドメイン名と言います)。

取得したドメインを「③のサービスに向ける」設定をすることで、自分の好きなURLでアクセスできるようになります。この「向ける」仕組みがDNSで、インターネットの電話帳みたいなものだと思ってください。「この名前で来た人は、この場所に案内してね」という登録をするわけです。

そして唯一お金がかかるのがここです。


一度この4つをつなげてしまえば、あとの更新作業は「書いて、送る」だけになります。サーバーにログインすることも、証明書の期限を気にすることも、ファイルをFTPでアップロードすることもありません。

(インフラエンジニアの仕事、ここには1個もないですね……)

各パーツ、どれを選んでも成立する

さて、じゃあ具体的に何を使えばいいのか。

代表的な選択肢を並べるとこんな感じです。

役割選択肢の例費用
静的サイトジェネレーターAstro / Hugo / Eleventy / Next.js / Nuxt など無料(OSS)
ソース管理GitHub / GitLab など無料(非公開でもOK)
ホスティング / 自動ビルドCloudflare Pages / Netlify / Vercel / GitHub Pages など無料枠あり
サーバーサイド処理(必要なら)各社のサーバーレス関数無料枠あり
DB / データ保存(必要なら)各ホスティングが提供するマネージドDB無料枠あり
独自ドメイン各種レジストラここだけ有料
SSL証明書ホスティング側が自動発行無料

で、これを見て「多すぎて選べん」となるのが普通だと思います。僕も最初そうでした。

なので先に結論を言っておくと、どれを選んでも成立します。これは投げやりなのではなく、この構成の一番いいところです。

理由はシンプルで、生成されるのは結局ただのHTMLだから。ホスティング先を変えたければ、出力したファイルの置き先を変えるだけです。SSGを乗り換えたくなっても、書いた記事のMarkdownはそのまま持っていけます。

「一番いいのはどれ?」を最初に何時間も調べるのが、実は一番もったいないんですよね。後から変えられるので。

迷ったらこれで始めればいい

とはいえ「どれでもいい」が一番困る、というのもめちゃくちゃ分かります。なので僕がいま人に聞かれたらこう答える、という組み合わせを1つだけ置いておきます。

役割おすすめ理由
SSGAstro書き味がHTMLに近くて、入門者が「今なにをしてるか」を見失いにくい。日本語の情報も多い
ソース管理GitHub一番情報が多い。詰まったときに検索して出てくる量が段違い
ホスティングCloudflare Pages無料枠に転送量の上限がない。バズっても料金の心配をしなくていい
ドメイン好きなレジストラで .com迷ったら無難。まず不要なら後回しでもOK

このサイトもまさにこの構成です。

大事なのは「これが正解だから」ではなく「まず1回公開してみるため」に選ぶ、ということ。1回通せば全体像が体で分かるので、2周目からは自分で選べるようになります。

もし自分の中に「React(Next.js)を勉強中」みたいな軸がすでにあるなら、迷わずそっちを優先してください。自分が書きたいもので書けるのが一番続きます。

ホスティングだけは、ちょっと肩入れさせてください

3つのうちホスティングだけ、正直ちょっと推しがあります。初心者ほど Cloudflare Pages が向いてると思っていて、理由は3つです。

1. 転送量に上限がない

他社の無料枠はだいたい月100GBという線が引かれているんですが、Cloudflare Pagesにはそれがありません。

個人サイトなら100GBにも届かないので実用上は大差ないんですけど、「上限がある」こと自体が地味に精神的なコストなんですよね。記事がバズったときに嬉しさより先に「請求大丈夫かな」が来るの、けっこう萎えます。そこを最初から考えなくていいのは大きいです。

2. 面倒な「守り」が最初から乗っている

CDNはもちろん、DDoS攻撃対策みたいな防御機能が標準で付いてきます。

ここはインフラ屋の職業病かもしれませんが、個人サイトでも攻撃は普通に飛んできます。自分で対策を考えなくていい状態から始められるのは、初心者にとってかなりありがたいはずです。

3. 後から広げるとき、同じ場所で完結する

記事の後半で触れる「サーバーレス関数」も「データベース」も、Cloudflareの中に揃っています。

なので「静的サイトを公開する」から「ちょっと動的なことをやる」への拡張が地続きなんですよね。別のサービスを新しく契約して、アカウントを作って、つなぎ方を調べて……が発生しない。最初は使わなくても、あとで効いてきます。


ちなみに、本業ではCloudflareを触ったことがありません。個人開発で使ってみて良かったので、自分のサービスの裏側を全部そっちに寄せた、という順番です。仕事で使ってるから勧めてる、ではないです笑

とはいえGitHub Pagesも最初の一歩としては優秀で、「リポジトリを置いたらそのまま公開できる」手軽さがあります。どっちで始めても、乗り換えは後からいくらでもできるので安心してください。

なぜ「無料」じゃなくて「ほぼ無料」なのか

タイトルにわざわざ「(ほぼ)」を付けてるのは、ドメイン代だけは有料だからです。

.com.jp みたいな独自ドメインは、レジストラ(ドメインを売っている業者)で取得して、毎年更新料を払う必要があります。相場はだいたい年1,000〜2,000円くらい。

⚠️ ドメインは「初年度だけ安い」パターンに注意

「初年度99円!」みたいな売り方をしているところは多いですが、2年目以降は通常価格に戻ります。ドメインは基本ずっと使い続けるものなので、選ぶときは初年度価格ではなく更新料のほうを見てください。

僕もここは最初に知らずに、後から「あれ、けっこう上がる」となったクチです(´・ω・`)

逆に言うと、有料なのはこれだけです。

しかも、ホスティングサービスが最初から配ってくれるサブドメイン(〇〇.pages.dev みたいなURL)で妥協するなら、完全に0円でもいけます

なので個人的におすすめの進め方はこれです。

  1. まず0円のサブドメインで公開してしまう
  2. 続きそうだと思ったら、後から独自ドメインを買って付け替える

独自ドメインは後付けできるので、最初にお金を払う理由はまったくないんですよね。ここでクレカを出すか悩んで止まるのが一番もったいないです。

なおSSL/TLS証明書(URLが https:// になるやつ)は、どのホスティングサービスもだいたい自動で発行・更新してくれます。証明書の期限切れで年に1回ヒヤッとするやつ、あれが構造的に発生しません。地味にこれが一番ありがたい。

無料枠、個人サイトなら基本的に到達しません

「無料枠っていうけど、どうせすぐ超えて課金でしょ?」と思うかもしれません。僕も最初そう疑ってました。

でも実際に見てみると、けっこうな余裕があります。執筆時点で調べた範囲だと、

  • Netlify / Vercel / GitHub Pages あたりは月100GBの転送量が目安
  • Cloudflare Pages は転送量・リクエスト数の上限がなく、代わりに月500回のビルドという枠

……という感じでした。

月100GBというのは、1ページ1MBのサイトなら月10万ページビューに相当します。個人ブログでそこに到達したらもう普通にすごいので、そのときは喜んで課金しましょう笑

ビルド回数のほうも、月500回は1日あたり16回。記事を書いて更新するのが1日数回のペースなら、まず届きません。

⚠️ 無料枠を使う前に見ておくこと

無料枠の中身は各社けっこうな頻度で変わりますし、商用利用の可否もサービスによって違います(個人利用は無料でも、仕事の案件で使うなら有料プラン必須、というケースがあります)。数字と規約は必ず公式ドキュメントで最新のものを確認してください。

この記事の数字も、あくまで執筆時点(2026年8月)に僕が確認した参考値です。


実際にやることの流れ

画面ごとの手順を細かく書いてもすぐ古くなるので、どのサービスでも共通する流れだけ書きます。細かい部分は公式ドキュメントを見たほうが確実です(そして大抵とても親切に書いてあります)。

だいたい1〜2時間で、初めてでも公開までいけると思います。

  1. SSGでプロジェクトを作る ターミナルでコマンドを1つ叩くと、雛形が一式できます。Astroなら npm create astro@latest みたいな形。この時点で自分のPCの中にサイトの原型ができます
  2. 手元で表示を確認する 開発用の起動コマンド(npm run dev など)を打つと、自分のPCの中だけで見えるサイトが立ち上がります。まだ誰にも見えてないので、好きなだけ壊してOKです
  3. GitHubにリポジトリを作ってソースを送る 非公開リポジトリで大丈夫です。公開されるのはビルド結果だけなので、ソース自体は隠せます
  4. ホスティングサービスでリポジトリを連携する ここで聞かれるのは実質2つだけ。ビルドコマンドnpm run build など)と出力ディレクトリdist など)です
  5. (任意)独自ドメインを追加してDNSを向ける ホスティング側の画面でドメインを追加すると「この設定を入れてね」と教えてくれるので、その通りにします
  6. 以降は「書いて、送る」だけ

4番の「ビルドコマンド」と「出力ディレクトリ」は、要するに「どうやって完成品を作るか」と「完成品がどこに出てくるか」を教えているだけです。ここが分かると急に怖くなくなります。

詰まるとしたら、だいたいこの3つ

僕や、僕が教えた人がハマったところを置いておきます。先に知ってると精神衛生がだいぶ違います。

① 出力ディレクトリを間違えて「ビルドは成功してるのに404」

一番多いやつです。完成品が出てくるフォルダ名はSSGによって違って、dist だったり public だったり _site だったりします。

ホスティング側に間違った名前を教えていると、「ビルドは成功しました!」と言われるのに開くと真っ白/404、という状態になります。エラーが出ないので気づきにくいんですよね。

自分の使うSSGのドキュメントで出力先の名前だけは確認しておきましょう。僕も一度これをやりました(´・ω・`)

② 手元では見えるのに、本番でリンクや画像が壊れる

手元だと http://localhost:4321/ で動いていたのが、本番のURLになった途端に画像が出ない、というやつ。

だいたい原因はパスの書き方です。../images/logo.png みたいな「今いる場所からの相対パス」で書いていると、ページの階層が変わったときにズレます。SSGごとに推奨のやり方があるので、そこに乗るのが安全です。

③ 公開したくないファイルまで送ってしまう

APIキーやパスワードを書いたファイルを、うっかりGitに送ってしまうパターン。これは無料/有料の話ではなく事故なので、ここだけは最初から気をつけてください。

.gitignore という「これは送らない」リストを書くファイルがあるので、雛形に最初から入っているものを消さないこと。そしてパスワードやAPIキーはコードに直書きしない。この2つだけ守っておけば、だいたい大丈夫です。

一度でも送ってしまったキーは、消しても履歴に残ります。その場合は諦めてキーを作り直すのが正解です。


「でも自分にできる?」への回答

たぶんここまで読んで出てくるであろう不安に、先に答えておきます。

Q. HTMLとCSSしか分かりません。JavaScript書けないとダメ?

最初は要りません。

SSGの雛形は、そのままでもちゃんと動くサイトとして完成しています。文章を書き換えて、色を変えて、公開する——ここまではHTML/CSSの知識だけでいけます。

JavaScriptが必要になるのは「ボタンを押したら何か動く」みたいなことをやりたくなってからです。それは後で全然いい。

Q. ターミナル(黒い画面)が怖いです

分かります笑

ただ、この構成で最初に打つコマンドは、プロジェクトを作るやつ・手元で起動するやつ・止めるやつくらいです。3つ覚えればまず動きます。

しかも今どきはVS Codeの中にターミナルが入っているので、真っ黒な別窓と格闘する感じでもないです。「打つコマンドはコピペでいい」と割り切ると一気に楽になります。

Q. 変なものを公開しちゃったらどうしよう

落ち着いて消せば大丈夫です。静的サイトは「ファイルを置いてあるだけ」なので、消せば消えます。

不安なら、しばらく誰にもURLを教えないという運用でOK。検索エンジンに載るのにも時間がかかりますし、そもそも誰も見に来ないので笑

あと本気で隠したいなら、ホスティング側の機能でパスワードやアクセス制限をかけることもできます。

Q. 途中で挫折したら、お金かかりますか?

かかりません。ここが無料枠のいいところです。

サブドメインで始めれば0円なので、飽きて放置しても請求は来ません。レンタルサーバーだと「解約を忘れて課金され続ける」がありがちですが、それが起きないのは地味に大きいと思ってます。


ぶっちゃけ、コードもほぼ書いてません

ここまで「サーバーが要らない」という話をしてきたんですが、実はもう一つ白状することがあります。

このサイトのコード、大半は自分で書いてません。

ClaudeClaude Code に書かせています。

僕がやっているのは、

  1. 「こういうものが欲しい」と要件を伝える
  2. 出てきたコードを読む
  3. 気になるところを直してもらう

これの繰り返しです。

AIに投げてるもの(このサイトの場合)

  • トップページのレイアウトとプロジェクトカード
  • ファビコン(タブに出る小さいアイコン)を各サイズにまとめて書き出すスクリプト
  • 記事ごとのOGP画像(SNSでシェアしたときに出るあの画像)の自動生成
  • このブログを書くための管理画面

最後のやつなんて、実はこの記事もその管理画面から書いてます。自分で作らせたエディタで自分の記事を書いてるの、なんか不思議な気分ですね笑

前にバイブコーディングの記事でも書いたんですが、フロントエンドを業務で一度も書いたことがない僕でも、こうやって公開できるものが作れてしまう時代になりました。

つまり「HTML/CSSがゴリゴリ書けないとサイトは持てない」というハードルは、もうかなり下がっています。「サーバーが必要」というハードルと合わせて、両方消えつつあるという感じですね。

初心者ほど、詰まったときにAIに聞けるのは効くと思います。エラーメッセージをそのまま貼って「これ何?」と聞くだけでもかなり進みます。昔は英語のエラーで30分溶かしてました……

とはいえ、丸投げでは動きません

ここは正直に書いておきます。「AIに任せれば全部やってくれる」ではないです。

僕が実際に詰まった/気をつけているのはこのあたり。

  • 何を作りたいかは自分で決める必要がある 「いい感じのサイト作って」だと、いい感じのよくわからないものが出てきます。どのページに何を置きたいのかは自分の中にないとダメです
  • 出てきたコードを読んで判断できないと詰む場面がある 動いてはいるけど明らかに遠回りしてる、みたいなコードは普通に出てきます。「動いた=正解」で進むと、後から自分で直せなくなります
  • 認証まわりなど、セキュリティに関わる部分は特に自分で見る ここは絶対に自分で確認します。実際、僕もこのサイトの管理画面で「動いてはいるけど守れてない」状態を作ってしまったことがあります
💡 インフラ屋としての実感

「動くこと」と「安全なこと」は別だ、という感覚だけは、本業のインフラの経験がそのまま効いています。AIは動くものは高速で作ってくれますが、「これ公開して大丈夫?」は聞かないと言ってくれません。

コスト面も正直に

Claude Code は有料です。ここを隠して「全部無料!」と言うのはフェアじゃないので書いておきます。

執筆時点だと、無料プランではClaude Codeは使えず、一番下の有料プランで月20ドル前後からという価格帯でした。使い方によってはもっと上のプランが必要になります。

なのでサイトの維持費は年1,000円ちょっとでも、開発ツールにはそれなりに払っているというのが実態です。

とはいえこれも「Claude Codeじゃないとダメ」という話ではありません。他のAIコーディングツールでも同じことはできますし、無料枠の範囲で使えるものもあります。まずは無料で使えるAIチャットに、詰まったところを聞くところからで十分だと思います。


もう一歩踏み込むと、動的な処理もいける

「静的サイトってことは、問い合わせフォームとか作れないんでしょ?」

冒頭でも軽く触れましたが、作れます

静的ホスティングを提供している各社は、だいたいサーバーレス関数という仕組みもセットで提供していて、これにも無料枠があります。

これは何かというと、「必要になった一瞬だけ動くプログラム」を置ける場所です。厨房をずっと借りるのではなく、注文が入ったときだけ料理人が数秒だけ現れるイメージ。動いた時間だけしか課金されないので、個人サイト規模なら無料枠に余裕で収まります。

このサイトでも実際に使っていて(さっき推したとおり、ホスティングと同じCloudflare側の機能でまかなってます)、

  • 管理画面に認証をかける ホスティング側が用意している認証機能を使えば、自前でログイン機能を作らなくても特定のページに鍵をかけられます。自作ログインは事故りやすいので、ここは既製品に乗るのが圧倒的におすすめです
  • OGP画像を自動生成する 記事を保存したタイミングで、タイトル入りの画像をサーバー側で作っています
  • デプロイの挙動を調整する 下書き用のブランチではビルドを走らせない、みたいな細かい制御

といったことをやっています。

このへんは最初からやらなくていいです

ここまで来ると「静的サイト」というより普通のWebアプリに近づいていきます。

ただ、最初から全部やる必要はまったくないです。僕もサイトを作った当初はHTMLを配るだけでした。「必要になったときに、その部分だけ足せる」のがこの構成のいいところで、最初から完成形を目指さなくていいのが気楽なんですよね。

まずは4ステップで公開する。困ってから足す。これで十分だと思います。


おわりに

まとめます。

  • 個人サイト・ポートフォリオ・ブログ程度なら、年1,000円ちょっとで運用できる
  • しかも独自ドメインを後回しにすれば、始めるだけなら0円
  • 大事なのは特定のツールではなく「静的サイト + 無料ホスティング + 独自ドメイン」という構成パターン。中身は好きなものを選んでいい
  • サーバー管理はほぼ不要になった
  • おまけに、コードもほぼ書かなくてよくなってきた

もし今日から手を動かすなら、まずは③まで(サブドメインで公開するところまで)を1回通してみるのをおすすめします。ドメインを買うのも、デザインを整えるのも、その後で全然いいです。

「インターネットに自分のページが出た」という瞬間が、たぶん一番テンション上がるので。そこまで行けば、あとは驚くほど気軽に続けられます。

そして書いていて改めて思ったんですが、インフラエンジニアなのに管理してるサーバーが1台もなく、しかもコードもほとんど自分で書いてないんですよね。

じゃあ僕は何をしてるんだ……?www

まあ、「何を作りたいか決める」と「出てきたものが安全か確かめる」は今のところ自分の仕事なので、それで許してもらおうと思います(^o^)

免責事項

本記事の内容は筆者個人の経験・見解に基づくものです。記事の情報を参考にした結果について、筆者は一切の責任を負いません。

各サービスの無料枠・料金・利用規約(特に商用利用の可否)は変更されることがあります。実際に利用する際は、必ず各サービスの公式ドキュメントで最新の情報を確認してください。


次回こそちゅらPIN!(沖縄ドライブの口コミマップ)の紹介記事を書きます。地図アプリって作ってみると想像以上に面倒で、公式のバスレーン規制データを地図に載せるあたりでかなり苦労したので、そのへんの話ができたらと思ってます。

8月の沖縄は本気で暑いので、水分補給だけは忘れずに。僕は今年こそ日焼け止めをちゃんと塗ります(^o^)

それでは!次回もよろしくお願いします。